da Crema365

365日ワインとチーズのある食卓

ワインとパスツール

なんとなく、ワインにまつわる名言を調べてました。

どの名言も本当に素敵なのですが、その中でも目に留ったのは生化学・細菌学者であるルイ・パスツールの言葉。

 

Il y a plus de philosophie dans une bouteille de vin que dans tous les livres.

一本のワインボトルの中には、全ての書物にある以上の哲学が存在する

 

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2019年5月に訪れたアルボワのパスツールの家にて

 

狂犬病のワクチンをこの世に生み出してくれたルイ・パスツール。私も学生時代に生化学・微生物学を専攻していたこともあり、勝手に親近感を抱いています。そして、ワインを勉強して初めて知ったのですが、パスツールはワインの醸造の発展にも大きく貢献していたのです。

時は遡ること1863年、当時ワインの醸造者たちを悩ませていた”腐敗”について、ナポレオン3世の命を受けパスツールは研究に取り組みます。彼はワインのアルコール発酵が酵母により起こるというメカニズムを解明し、その3年後に腐敗を防ぐための低温殺菌法を見つけ出しました。この低温殺菌法は今日でもワインだけでなく牛乳やビールなど幅広く行われています。牛乳のパッケージにも大きく書かれてたりしますよね!

 

それでは去年、クレマとパスツールの家を表敬訪問した時の様子を少し。

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パスツールの家はミュージアムとして公開されています

受付のお姉さんに犬も一緒に入ってもいいかと尋ねたところ、もちろん♪とのこと。日本からのワンコは初めてよ!って。クレマ第一号!光栄だね。

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狂犬病に関する展示の前で感謝するクレマ

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実験器具たち。当時の様子を想像しながら...

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バルコニーからの眺め。パスツールも同じ景色を眺めていたんだと思うと感慨深い

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アルボワの街の中心にはパスツール銅像

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そして、街中いたるところの歩道にこのプレートが埋め込まれています

パスツールの過ごしたアルボワは、フランス東部のスイスとの国境にある小さな街でフランシュ・コンテ地方に位置します。この地方は世界的に有名なコンテチーズの産地であり、ヴァン・ジョーヌ(黄ワイン)やヴァン・ド・パイユ(藁ワイン)とい呼ばれる独特なワインを生み出す産地としても知られています。そう、美味しいモノがたくさーーーんの街なんですよ。またこの続きは後日にでも。