リグーリアの土着品種 ピガート
4月のコロナ自粛中に始めたイタリアワイン通信講座。毎月ワイン2本とテキストが送られてきます。1年でイタリア20州のワインが楽しめるシステムで旅気分を味わいながらイタリアワインが学べます。
4連休は北イタリアのリグーリアへ♪
リグーリアといえばバジルの産地。トリノの語学学校に通っていた時のこと。「今週末はジェノヴァへ行って、本場のジェノヴェーゼを食べて来るの♪」と先生に言ったら、「まぁ、なんて恐ろしいの!ジェノヴァ人を食べるなんて!」と大笑いされた思い出が。日本ではバジルソースのことをジェノヴェーゼって言いますよね。でもそれは "ジェノヴァの人"という意味で、バジルソースのことは "ペストジェノベーゼ "というんだってことをこの時初めて知りました。
話しをワインへ戻すと、リグーリアの格付けはDOCGはなく、DOCが8つあります。
今日のワインはジェノヴァの南西からフランス国境近くまで広がるRiviera Ligure di Ponente DOCで、このDOCで認められているのは赤白泡で品種はピガート、ヴェルメンティーノ、モスカート、ロッセーゼです。
今回の品種は初めて飲む土着品種のピガート♪ピガートはヴェルメンティーノの亜種で、ヴェルメンティーノよりも房が大きく、熟すと果皮が黄金色に色づいて果皮に斑点が現れます。その斑点をリグーリアの方言で "ピーゲ"と言い、そこからピガートという名前になったそう。味わいに苦味があるのが特徴。
さて、WSET方式でテイスティングノートを書き留めておきます。
::::Tasting note::::
Riviera Ligure di Ponente DOC Pigato “Marene ” 2019
〈生産者〉BioVio
〈品種〉ピガート 100%
〈外観〉中程度のレモン色
〈香り〉香りはやや強く、若いワイン
桃、アプリコット、レモン、レモンピール、西洋スイカヅラ、カモミール、火打石、金木犀、バジル
〈味わい〉辛口、酸味はやや高く、Alcは中程度(13.5%vol)、ミディムボディ、風味はやや強く、A/Tはやや長い
::::wine data::::
〈高度〉100-250 m s.l.m.
〈土壌〉水捌けの良い小石 ( terreni ciottolosi e permeabili )
〈テクニカル〉スキンコンタクト 24時間、ステンレスタンクで4ヶ月熟成後、瓶熟2ヶ月
海に近いところで育ったブドウなのでミネラル感があり、バジルを使ったお料理やホタテのグリルなどの魚介料理、そしてもちろんリグーリアの郷土料理であるカッポン・マーグロとの相性抜群もだと思う!
では、せっかくなので旅アルバムも。
それでは、また!