da Crema365

365日ワインとチーズのある食卓

MILANO WINE WEEK 2021

先週、ミラノと東京をオンラインで結んだイベント「ミラノ ワイン ウィーク2021」が東京 青山のアカデミー デュ ヴァンで開催されました。

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そのプログラムの一環であるインターナショナル マスター クラスではイタリアワインの「今」が参加費無料で学べ、ティステイングをしながら生産者のお話も聞けました。

 

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私が参加したのは、ヴェネト州で造られるスパークリングワイン「プロセッコ」のクラス。

プロセッコはヴェネトやフリウリの広い範囲をカバーしたプロセッコDOCをはじめ、より限定されたエリアでより厳しい規定のあるコネリアーノ・ヴァルドッビアーデネDOCGなどががあります。

今回のクラスでは後者のものをメインに9種類をテースティングしました。

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テースティングのワインは全てヴァルドッビアーデネに本拠地を置くVALDO社のもの。VALDO社の名前は誰が見ても「ヴァルドッビアーデネで造られたの上質なプロセッコなのね!」と分かるようにヴァルドッビアーデネ(Valdobbiadene)からとっているんだとか。確かにプロセッコにあまり詳しくない私が見てもすぐに分かりました!

 

プロセッコに使われるブドウはグレラというややフローラルな香りを持つ白ぶどうで、このグレラが85%以上使われていなければなりません。香りはグレラからくるフローラルな白い花やグレープフルーツ、レモンといった柑橘類の香りが特徴です。

プロセッコの醸造は一般的にシャルマ方式(WSET的にはタンク方式)で行われるので、伝統的製法で造られるシャンパーニュのような瓶内での長期間の澱との接触からくるブリオッシュのような香りや複雑な味わいはあまりなく、ぶどうそのものの香りを生かしたフレッシュな味わいです。

 

では、今回テースティングした9種類の簡単な覚書をしておきます。
(※写真向かって左のボトルからNo.1とし、一番右端をNo.9とします)

 

No.1 Marca Oro Valdobbiadene Prosecco Superiore DOCG
         Extra Dry NV

これは1950年代から造られているVALD社のベストセラー。
残糖15g/Lとシャンパーニュに比べると高めで、この残糖15g/LがValdobbiadeneの古典的な残糖だそうなので目安として覚えておくとよいかも。
やや甘味を感じるのでアペリティーボや小腹が空いた時のドルチェと一緒に♪など、いろんな場面で楽しめそう。

でも、このように残糖高めなプロセッコも最近の世の中の流れ通りプロセッコもドライな方向へとシフトしているようです。


No.2 Rive de San Pietro di Barbozza Valdobbiadene Prosecco superiore DOCG
         Extra Brut 2018

こちらはプロセッコの上級カテゴリー Cartizze(カルティッツェ)に続く、比較的新しいRive( リーヴェ)のもの。Riveは限られた43の村で造られたものにしか表記することはできません。
これはRiveのSan Pietro di Barbozzaという畑のもの。Riveの畑はどこも急斜面なのですが、San Pietro di Barbozzaは特に急斜面なのだそう。収穫大変そうですね!厳しい選果を経て造られたワインはNo.1に比べるとミネラリティーも感じ、エレガントにまとまっています。


プロセッコでRiveCartizzeという表記を見かけたら...

◎フランスでいうプルミエ クリュのような上級カテゴリーなんだね!
◎急斜面の畑で造られてるんだね!
◎選果をきちんとされてるんだね!

って、ことを思い出してもらえればワインを選ぶ一つの基準になるかなと思います♪

 

No.3 Bio Prosecco DOC Brut NV

グレラ100%のオーガニックで造ったプロセッコ。気取らなくて気軽に楽しめる泡♪

 

No.4 Tenuta La Maredana Prosecco Treviso DOC NV

こちらはグレラにピノ・ノワールブレンドされたタイプ。ピノブレンドされるとやっぱりストラクチャができてきますね。

 

とりあえず今日はここまで♪